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フィラリアの基礎知識と予防 ~ドクターズアドバイス1

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犬フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫が心臓や肺動脈に寄生する病気です。
放置すると死に至る恐ろしい病気の原因となります。症状としては、散歩や動くのを嫌がる(運動不耐性)・咳・お腹が膨れる(腹水)などがみられます。





フィラリアの基礎知識

犬の病気として有名ですが、実は猫にも感染します。そして、猫のほうが重篤になる場合が多く、その症状は食欲不振や呼吸困難を起こし、急速に衰弱して死に至ります。
予防法は現在、月に一度お薬を飲ませたりスポットタイプのお薬を付けたりする方法があります。また、半年に一度もしくは一年に一度注射で予防する方法もあります。月に一度飲ませるお薬は、錠剤・散剤・チュアブルタイプ(お肉に薬剤が混ぜ込んであるもの)があり、スポットタイプはノミも同時に駆除・予防できます。注射は半年効果があるものと、一年効果があるものがあります。
予防時期は地域によって差があります。気温が13度以下になると、蚊の中でフィラリアが成長できなくなるからです。蚊がフィラリアに罹っている犬の血を吸血すると、蚊の体内でフィラリアが成長し、その後別の犬を吸血することでフィラリアが感染します。感染したフィラリアは最初皮下におり、筋肉へ移動、やがて血管に入って心臓へ移動します。そこで成虫になって子虫を産むのです。





投薬のタイミングが肝心

お薬は、皮下や筋肉にいる子虫を殺すお薬です。飲ませてから効果があるのではなく、飲ませる前の一ヶ月間に感染している子虫を殺すお薬です。ですので、シーズン最後が肝心なのです。「蚊がいなくなったから」「もういいかと思って」と早めに終わらせるとフィラリアが血管に入って、心臓に寄生してしまう(フィラリア症)可能性が高くなります。
お薬はフィラリアの子虫を殺すものなので、フィラリアが血液中にいる状態でお薬を飲ませると、動物がショック状態になったりして命にかかわることもあります。そのためシーズンが始まって最初のお薬を飲ませる前に、フィラリアに感染していないかどうかの検査をします。検査は、顕微鏡で血液中の子虫がいないか見る方法や、フィラリア抗原検査(検査キット)を行います。





飼い主さんの心がけで予防できる病

かつてはフィラリア症で命を落とす犬も多かったですが、現在ではフィラリア症を防ぐことができるようになりました。そして治療薬もいろいろ出ましたので、かかりつけの獣医師と相談しながら、生活パターンや動物の性格に合うお薬を選ぶことが可能です。
元気に長生きしてもらうためにも、フィラリア予防を徹底しましょう。







みどり動物病院
院長 高市 みどり